釣り竿の選び方:堤防で使う初心者向け・長さと硬さの決め方

釣具店の竿売り場に立つと、種類の多さに固まってしまう。堤防で釣りを始めたいのに、「どれを選べばいいのか分からない」と迷っていませんか。
この記事のポイント
- 先に釣り方を決めてから竿を選ぶ
- 長さ→硬さ→仕舞寸法の順に確認する
- 万能竿は便利だが得意不得意がある
結論から言うと、竿選びは釣り方を先に決めると一気に簡単になります。長さと硬さは、そのあとで決まることがほとんどです。
この記事で分かることは、次の3つです。
- 竿を選ぶ4つの順番(釣り方→長さ→硬さ→持ち運び)
- 万能竿は本当に何でも釣れるのか、という疑問への答え
- 買ってから「失敗した」と感じやすいポイント(後半で説明します)
最初はみんなここで迷います。順番どおりに進めれば、難しくありません。
STEP1 まず「何を釣るか」を決める
竿は、釣り方ごとに得意なものが違います。最初に決めるのは、竿ではなくやってみたい釣りです。
堤防で始めやすい釣りは、主に次のとおりです。
- サビキ釣り(アジなどの小型の魚を数狙い)
- ちょい投げ(足元から少し先をキスなどが狙えます)
- ウキ釣り(ウキの動きでアタリを見る)
- ルアー釣り(疑似餌を投げて探る)
ここまでが全体の見取り図です。次から、順番に見ていきます。
STEP2 長さの選び方 堤防なら何メートル?
竿の長さは、足場の高さと混み具合で決めるのが基本です。目安は次のとおりです(あくまで一般的な傾向で、現地や釣り方で変わります)。
- サビキ・ウキ釣り:2.7〜3.6m前後
- ちょい投げ:2.4〜3.6m前後
- ルアー(堤防):7〜9フィート前後(約2.1〜2.7m)
1フィートは約30cmです。ルアー用の竿はフィートで表されることが多いので、換算できると便利です。
長ければ遠くまで届き、短ければ取り回しが楽になります。人が並ぶ堤防では、長すぎる竿が隣の人にぶつかる原因になります。迷ったら中間の長さから始めるのがおすすめです。
長さについてさらに知りたい方は釣り竿の長さの選び方も参考になります。
STEP3 硬さの選び方 表記の意味と見方
竿の硬さは、「オモリ負荷」や「ルアーウェイト」で表示されます。その竿が扱える重さの範囲を示した数字です。
- 仕掛けが重すぎると、竿が折れる原因になります
- 軽すぎると、竿が曲がらず投げにくくなります
- 使う錘やルアーの重さが、表示の範囲に入っているかを見ます
ルアー用の竿には、L・ML・Mなどの記号がついています。Lは柔らかめ、Mは中くらいの目安です。くわしい読み方は竿の硬さと調子の読み方にまとめています。
竿の「調子」も、ここで一緒に覚えておきましょう。竿先だけが曲がるものを先調子、全体が曲がるものを胴調子と呼びます。先調子はアタリが分かりやすく、胴調子は魚が暴れても糸が切れにくい傾向があります。最初は、極端なものより中間のタイプが扱いやすいでしょう。
STEP4 仕舞寸法と素材も確認する
意外と見落としやすいのが、持ち運びのときの長さ(仕舞寸法)です。予告していた、後悔しやすい点のひとつです。
竿には大きく3つのタイプがあります。
- 振り出し竿:縮めて持ち運べる。収納がコンパクトで、初心者向きに使われやすい
- 継ぎ竿:数本に分けて持ち運ぶ。使うときの感覚がつかみやすい
- ワンピース竿:継ぎ目がなく扱いやすいが、持ち運びが大変
電車やバスで釣り場へ行く人は、仕舞寸法が短い竿のほうが楽です。車で行く人は、あまり気にしなくて大丈夫です。
ちなみに、竿は「持ち重り」も大切です。数字の上では同じ長さでも、重い竿は一日持つと手や腕が疲れます。お店で実際に持ち、先を少し上げて数秒キープしてみると、重さの感覚がつかめます。
素材は主にカーボンとグラスです。カーボンは軽くて感度が高い傾向があり、グラスは柔らかく粘りがある傾向があります。初心者向けのセット竿には、グラスを混ぜたものも多くあります。
ここまでで半分です。あと少しで、竿選びの全体像がそろいます。
万能竿は何でも釣れる?
「万能竿」と書かれた竿を見たことはありませんか。サビキ・ウキ・ちょい投げなどに兼用できることを示した、振り出し式の竿が多いです。
最初の一本として便利ですが、どの釣り方でも「ほどほど」になりやすいのが特徴です。
- 良い点:1本で複数の釣りを試せる。収納がコンパクト
- 注意点:遠投は苦手なことが多い。ルアーのような繊細な釣りには向かないことも
あなたはどれ? 簡単なチェックです。
- A:まずは色々試したい → 万能竿を1本買い、釣りが分かってから買い足す
- B:やりたい釣りが決まっている → その釣り専用の竿を選ぶ
- C:家族と気軽に楽しみたい → 短めで軽い竿と、リールがセットになった商品を検討する
セット購入の考え方は竿とリールのセットの選び方で詳しく説明しています。
後悔しやすい失敗例と安全の注意
買ってから「失敗した」と感じやすい例をまとめます。
- 長すぎて、人の多い堤防で扱いづらかった
- 硬すぎて、小さな魚の引きが分からなかった
- 仕舞寸法が長く、電車に持ち込みにくかった
- 竿だけ買って、リールとの組み合わせが合わなかった
竿とリールの相性は、番手や糸の太さで決まります。リールの選び方と釣り糸の太さもあわせて確認すると、組み合わせの失敗を減らせます。
よくある質問
Q. 初心者は、どのくらいの長さの竿から始めればいいですか?
サビキやウキ釣りなら、2.7〜3.6m前後の中間の長さがよく使われます。足場が低めなら短め、高めなら長めが扱いやすいです。目安なので、現地や釣り方で調整してください。
Q. 竿は安いものでも釣りはできますか?
釣りを始めるうえで、必ずしも高価な竿は必要ありません。ただ、極端に安いものは、強度や作りが不安なこともあります。まずは釣り方に合った長さと硬さを優先しましょう。
Q. 竿は何本あると便利ですか?
最初は1本で十分です。万能竿で釣りを試し、続けたくなったら、やりたい釣り専用の竿を買い足す流れが無駄になりにくいです。
Q. 竿は店で触ってから買うべきですか?
可能なら、おすすめです。持ったときの重さや長さの感覚は、数字だけでは分かりません。店員さんに、堤防で何を釣りたいか伝えて相談すると、選びやすくなります。
まとめ
竿選びは、釣り方→長さ→硬さ→仕舞寸法の順に決めるのが基本です。万能竿は便利ですが、得意不得意があることも覚えておきましょう。
今日できる最初の一歩は、「自分がやってみたい釣りを1つだけ決めて、その長さの目安をメモする」ことです。
最初の一本は、完璧でなくて大丈夫です。使いながら好みが分かってくるので、気楽に選んでみてください。



